こんばんは、いんちゃんです。


早いもので、もう年末のご挨拶をさせていただく時期になりました。

消費税増税御嶽山噴火、エボラ出血熱、おぼかたさんなど、今年もいろいろありましたね。
病院内でも今年はかつてなかった大事件もありました。

えっと、いいニュースってありましたかね。
景気が上向き?本当ですか?自分は全然実感できません…。
物価が上がっただけじゃないんですか?

締めの更新くらい、明るいネタをと思ったのですが、なかなかみつからないものですね。


やっぱり病気の話、治療の話をすると難しく暗くなってしまうのですが、最後も真面目にやりましょう!


今年、みさき動物病院が最も力を入れていた治療は『ガンの治療』だと思います。
ガンと言われたら、やっぱりショックです。目の前が真っ暗になります。


でも『ガン宣告』=『生涯の終わり』ではないと知っていただきたいのです。


もちろん治せます!と言っているわけではないのです。
まだその先の生涯があるから、何ができるかを考えて早めに実行していかなければならないのです。
だって犬を飼いたい、猫が欲しいではなく、『この子と一緒にいたい』わけですから。諦められないし、向かい合わないければいけません。


ガンの治療は、今も昔も外科、放射線抗がん剤の三大治療であることは変わりありません。


まず外科ですが、唯一根治を期待できる治療法です。
ただ根治やそれに近い状況に持っていくためには、早期発見早期治療が重要です。
全身に転移が広がっている状況、切除すれば日常生活に支障をきたすような状況では、外科治療はなかなかうまくいきませんから。


早期発見には動物病院での健康診断もいいですが、一番は日頃から皮膚表面の形態変化、日常の様子の変化、を気にしている必要があります。
動物の腫瘍は乳腺など皮膚の表面に出ることが一番多いですから。


早期治療ですが、治療を行う覚悟、特に外科手術を受ける心構えは、治療が遅れないためにも想定していただいておいた方がいいのかなと思います。
犬の死因の約5割、猫の死因の約3割がガンだと言われています。


珍しい病気ではないのです。


手術は嫌だからもう少し様子を見れないかな、と考えるお気持ちは分かりますが、現実に目を背けて楽観視しては進行を許してしまう可能性があります。


もしうちの子がガンと言われたら


家族で話し合い、考える機会を持っておくといいのかもしれません。


続いて、放射線抗がん剤に続く、治療法のおはなしを少し。
放射線療法は特殊な施設が必要であり(当院ではこの治療は行えません)、抗がん剤はどうしても副作用など心配な面もあります。
そこでご紹介したいのが、免疫細胞療法やレーザー治療。


あくまで三大治療の補佐的な役割ですが、安全で動物にも負担が少なく、比較的手軽に治療を続けられます。


相談だけでも構いませんので、気になる方は是非連絡ください。


いやこれからお正月を迎えるのに、ちょっとふさわしくない内容でしたかね。

すみません。


この時期仕方ないですが、今年を思い返すのって、なんか辛いことばかりじゃないですか。
特に仕事のことではね。


でも忘れてはいけないことをしっかり胸にしまって、また先に進まなければならないわけです。


来年もまた留まらず、『さらに進』の気持ちで望みたいと思います。

気になること、悩みがあったら、まずは声をかけてみてください。
なるべく丁寧に相談に乗らせていただきますので。


年末年始は誠に勝手ながら、本日12月31日18時を持って終了し、
平成27年1月1日(木)〜平成27年1月4日(日)まで休診とさせていただきます。
季節柄、何かとご迷惑をお掛けすることと存じますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。


それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。