いんちゃんです。
つい昨夜のお話。
健康についてじっくり考える機会がありました。
先輩獣医と食事?飲み会?の約束がありました。
しかし仕事を終え所用を済ませていると、予定しているより大幅に時間が過ぎて店への到着が遅れてしまいました。
遅くなるとは伝えておいたもの、今にして思えば自分の中でちょっと焦りもあったのでしょう。
車を駐車して後部座席に置いた荷物を取るのに、ちょっと無理に身体をひねりました。
すると………ぬおっ!!ズムっと鈍い右腰部への痛み。
筋違えてしまったか、身体硬いなあ。
店内に入り、腰を痛めたことを伝え席に着く。
まあ、ちょっとしたら落ち着くだろう。
はじめはそう思っていたものの……この痛みはどんどん増すばかり…ちょっと食事どころじゃない…
これが噂に聞く『ぎっくり腰』??それとも『ヘルニア』??
次第に呼吸もしづらくなり、辛くてじっと座っていられない。
痛い……痛いけど、腰じゃなくて、腹かもしれない…
そもそもぎっくり腰とかなら、ふらつきながらもすたすたと歩いて店内に入っていけないでしょ。
痛くて周りもよく見えないけど、脳だけは妙に物事を考えまくっている。
盲腸??急に??いや場所も症状も違う気がする(犬猫にいわゆる虫垂炎はありません)。
先輩獣医は『そのひどい痛がり様、腎結石では?』と。
いや腎臓の尿管の位置じゃないでしょ。
しかしもういちいち声を発するのも辛い。
腰ではなく腹だと確信し、『腹痛なら便をしたら治る』(おいおい我ながらひどい発想)と、とりあえずトイレに移動。
しかし便意も尿意もなく、ただただ腹が痛い。
しばらくするとドアの外では、救急病院を探す声、救急車を呼ぶべきだという意見が飛び交っている。
実際、車を運転して自力で帰れる状況にはないけど、救急車は嫌だなあ…
それより何より、あすの手術は何だったっけ。
申し訳ないけどキャンセルしなきゃいけないなあ。
動物たち、絶食で来るのに、申し訳ないなあ。
いやもしもこのまま手術入院となったら、みなさんにどれだけ迷惑をかけてしまうのだろう。
病院はどうなってしまうのだろう…
あいかわらず考えだけは不安の要素を増しつつも止まらない。
痛みとの格闘、40分。
もう限界、病院に連れて行ってもらおう…これ以上迷惑かけれないし。
そう決意しトイレを出ると、今度は激しい吐き気。
空腹なので胃液しか出ない…つ、つ、辛い…
どうなったんだ、俺……
ん?アレ???
治った???
吐き気はその時だけだったんだけど、吐いたらす〜っと痛みが取れた。
なにこれ?
周りの人も、真っ青だった顔色も次第に血色が戻ってきたといいます。
しばらく経つと、腹まで減ってきました。
腸捻転でも起きていて、吐いたことで引っ張られて修復されたとかでしょうか…。
とりあえず、よかった……
もちろん当日は絶食し、お酒もなし、そのまま静養しました。
そしてその後痛みがぶり返すこともなく、本日も一日仕事をしましたが、全く異常なし。
どうやら事なきを得たようです。
明日の当院は午後休診なので、念のためちょっとお医者様に観てもらいに行ってきますが、自分の健康観を戒めるための、神様からの『喝』だったのでしょうか。
健康について考えるとき、それはたいてい健康を害したとき。
多くの飼い主様もそうかもしれませんが、それじゃあやっぱり身体がいくつあっても足りないですね。
もっと真摯に、日々当たり前のように考えて行かなくてはなりませんね。
今回、よ〜く反省しました…。