少しずつ・・・

スージーです。北陸も梅雨明けしたみたいですね!暑さもまだまだ厳しいですから、熱中症にはくれぐれも気をつけて下さいね。



夏場は熱中症など、季節柄気をつけないといけないものもありますが、当院で年間を通して多いのが歯の処置(歯石除去、抜歯)です。
もちろん一番多いと思われるのは去勢手術や避妊手術なのですが、その手術の延長で行われることが多い処置が歯石除去です。


個体差はありますが、鼻面が長い犬種は奥歯まで歯磨きしにくいこともあり、汚れが付きやすい傾向があります。
また、小型犬では乳歯が残存してしまい二枚歯になっている歯に歯石が付きやすい場合があります。

すでに付着してしまった歯石は歯磨きでは取り除くことが難しいので、歯石除去処置が必要です。動物は「あーん」とずっと口を開けてじっとしていることが出来ないので、全身麻酔による処置になります。


一度処置をして歯石が取り除かれ綺麗になっても、そのまま何もケアせずにいればまたすぐに歯垢がつき歯石になってしまいます。

早い子だと半年でまた歯石の酷い状態になってしまいます(´д`|||)



日頃からの口腔ケアがとても大切です。歯磨きをした方がいいことは、沢山の飼い主さんがご存じだと思います。実際にやるとなると苦労されている方が多いのではないでしょうか?

いきなり歯ブラシを構えて挑んでも、嫌がられて暴れて出来ない、あるいは咬まれてしまったりと、失敗に終わる場合が多いようです。
お互い嫌になってしまうと悲しいですよね(;_;)

コツは、まずは顔を触られても嫌がらない、むしろ良いことが起きるようにすることです。
具体的にはその子の好きなご褒美を使ったり、美味しい味のする歯磨きペーストで慣らすことから始めるといいですね。


楽しい(美味しい)ことと関連付けて、慣れるまでは時間をかけずに嫌になる前に終わることです。5分でもいいので、毎日少しずつ触ることが大切です。

待合室にも歯磨きコーナーがあるので、使いやすいものを選んで頂けるようになっています。
味見も出来るので、どれが好きかワンちゃんに選んで貰うのもいいかもしれません(^-^)


まずは触ることから。
焦らずにいきましょう!