こんばんは いんちゃんです。

4月5月、特に土曜日は非常に混雑してしまい、ご迷惑をおかけしています。
少しでも待ち時間を減らせるよう、頑張ります。


さて今回は、ブログネタにしやすい内視鏡治療のお話。

来ました、定番のひとつ釣り針の誤飲です。


レントゲンで見ると、胃袋に確かに写っていますね、半円形の釣り針が。

写真が縦で申し訳ありません(上が頭右が背中です)


取り出すプランとしては…
1、楽観的に便に出るのを待つ
このサイズの針なら出そうですが、もし腸に刺さった場合は開腹手術になります。待つだけなので無料です。
2、吐かせる
こちらも出る可能性が十分あると思います。しかしもし食道に刺さると腸や胃の手術に比べても非常に厄介な手術になる可能性が高いです。
3、直ぐに切って出す
確実です。ただご自身が手術を受ける立場ならならこの処置を選びますか?
4、内視鏡にて取り出す
全身麻酔下で内視鏡鉗子に摘出します。この状態なら難易度はそう高くはなさそうです。ただ料金は高いです。


さて皆様ならどの処置を選びますか?


この方は心配なのでと4を選択。

胃内に食物があり針がその中に埋まっていたので少々手こずりましたが、数分で無事摘出完了。


飼い主さんのお財布は痛みましたが、ワンコは痛みも感じず元気に帰って行きました(^O^)


なお4月16日の中谷更新回の仕返しではないですが、この処置は獣医師中谷は苦手です。

院長の出番です!!


みなさん、誤飲誤食には注意しましょう!