『あっ!わたし、う○こ、出っぱなしだ!!』


これは数日前に当院の異色スタッフ・たこ焼きが言い放った言葉です…。


言いたかった内容は『片付けようと思った犬の大便を放置してしまった』という反省の言葉なのですが、改めて活字にしてみると、ものすごい意味にとれますよね汗。


あーあ、脳裏に焼き付いてしまった…。


もっとも当人はどちらかというと女性によくありがちな便秘体質のようで、出っぱなしというわけには行かないようですが。


さて、便秘体質といえば、猫。

猫は解剖学上、他の動物に比べ骨盤腔が狭く、元々便秘になりやすい性質があります。

しかしその上さらに、『巨大結腸症』という恐ろしい病名の重度の便秘症に陥ることがあります。

この病気は結腸(大腸)が弾力を失い、風船状に膨らんで多くの便塊を貯留できるようになってしまった状態で、自力での排便が非常に困難になる病気です。


治療法は、軽度であれば便秘薬の服用やグリセリン浣腸、食事管理で対応できますが、真性の巨大結腸症となると通常はそれだけでは対処しきれません。
たまった便塊をマッサージやかき出しによって定期的に物理的に取り除く方法、または外科手術が必要になってしまいます。


恐ろしい病気でしょ?


ただ数年前から外科での治療をするようになって、症例が激減しました。
そう、治癒したと言えるレベルまでの回復が十分見込めるようになったのです。

獣医になりたての頃は非常に苦戦した病気だったんですけどね〜。


進歩ってすごいです^^


ということで、さらなる進歩を求め、今週末は大阪での獣医学会に参加してきます。

臨時休診となりますので、皆様にはご迷惑をおかけしますが、どうかご了承ください。


たこ焼きの失言?から休診のお知らせへ…

だらだらと脈絡の無い文章で失礼いたしました。         
                       
                               いんちゃん