アゲハの幼虫

中谷です。
ベランダのサンショの葉にアゲハの幼虫をみつけました。
ジョーロで水をやっていると、毎日あのくさい橙色の角を出して威嚇されます。

アゲハの幼虫といえば、その昔私がまだ小学生だったころ、庭のみかんの木によく付いていました。そのみかんの木は一度も実をつけませんでしたが、毎年キレイなアゲハチョウがたくさんかえっていきました。
ある年、私はサナギが羽化する瞬間を見たくて、サナギを連れて通学していました。(ちょっとおかしいですか?)そして、その瞬間がいよいよやってきたのです、授業中に。
忘れもしません。国語で、梶原先生(上品で少しお年を召した女の先生でした。)の授業でした。梶原先生は、私の授業中の「蝶がかえるー!」と言う奇声にも きちんと静かに対応してくださり、なんと!クラスの全員をつれて花壇に行き、皆で羽化をみまもることにしてくださいました。私は自分の蝶がかえることに大興奮で、先生が授業を中断してくれたことなんて、今の今まで忘れて気にも留めてなかったのですが、今考えてみるとすごいことですね。梶原先生の忘れていた思い出が、あふれてきました。
かえったばかりで羽ばたくのがまだおぼつかないアゲハチョウが、小さな小学生がいくら手を出してもうつってきてくれなくて、先生の硬い手から離れようとしなかったのをよく覚えています。

さて、そんなこんな思い出に浸りながらベランダのサンショをみると、すっかり葉っぱが減ってしまってました。家のしょぼい198円のサンショで、3匹の幼虫の食欲を満たせるかちょっと不安です。