猫ブームに一言

世間では今、猫ブームなんですってねえ。

若い頃から『流行モノ』についていけないいんちゃんです。


猫を飼い始める人が増えていると聞きます。
ペットショップでも猫のコーナーが増大。
メディアも猫ねこネコ…ネコノミクスなんて造語まであるとか…。

里親希望のお電話をいただく機会もすごく増えたように思います。
こうなると引き取り先が見つからず、悲しい結末になった猫ちゃんたちが少しでも減っていくことを期待してしまいますね。


しかしそう上手くもいかないのが世の中です。


日本では毎年、行政の保護施設でおよそ10万頭もの犬猫が殺処分されているそうです。


里親希望が増えれば、一時的には処分数は減るでしょう。
けれど『ブーム』と煽られたものには、かならず『廃り』が起こるものです。
ペットものではその廃りによる恐ろしい反動が懸念されて仕方ないです。


『商用目的』のブリーダー増加による、過剰繁殖で余剰になる猫たち。
『流行り』で安易に飼育をはじめ、終生飼育を行わない飼い主の方。
無計画な複数飼育で、手間的にも経済的にも十分な飼養ができなくなる方。

などなど…


これまでの経験上、できればペット業界には『流行り』による盛り上がりはない方が望ましいと思います。


最後に、もう1匹飼おうかと、複数飼育を検討されている方、先住動物のことを十分配慮して守ってあげてくださいね。


伝染病の予防注射等はすんでいますか?


新しいペットが何か病気を持ち込むこと、十分考えられますよ。


飼育環境は整っていますか?


ストレスで体調を崩す先住動物多いですよ。


年のせいか、心配事が増えて仕方ないです。
『幸せな猫たち』がどうか増えますように。