今日3月6日は啓蟄。
虫にならって身体を動かそうと思ってみた、いんちゃんです。
本当に怖い伝染病なのに、日本に発生がないゆえかどこか遠い世界の話のようにすら感じる方も多いと思います。
しかし世界で発生のない国は、日本を始め「まれ」であることを忘れてはなりません。
いつ持ち込まれ、再発生してもおかしくないのです。
例えば輸入コンテナからの迷入動物。
キチンと検疫、検査されてるだろうから大丈夫だよ!なんて思っていませんか?
年間報告数だけで56件、発見場所は港湾21件、内陸35件。
内陸の方が多いの?
迷入した動物は、猫91頭うち2頭逃亡、咬傷事故5件。
え?逃げちゃってるじゃん。
そしてこの報告は、氷山にの一角であると考えられます。
狂犬病は感染してから2週間から2ヶ月かけて発症します。
逃げ出した動物が狂犬病に感染していたとしたら?
発症した動物が見つかり「狂犬病が発生しました」のニュースが流れたときには、どのくらいの規模で広がってしまっているのでしょう。
つい最近の猪の豚コレラを例に考えても、恐ろしい話。
発症すれば、100%死に至る狂犬病。
狂犬病のまん延を防ぐすべは、間違いなく犬の狂犬病予防注射なのです。
日本に今発生がないから、注射かわいそう、外に出さないから、お金がもったいない、えーウチの子は大丈夫ぅ!
すべて許されません。
狂犬病から日本を守る、一獣医師として許しません。
犬の飼い主さん、年一回の予防注射、きちんと受けさせてくださいね。